売れる美容師のカウンセリングの考え方は【傾聴力】って話。

美容師とは一体なんなんだっと。

美容師になってからずーっと考えてきた。

最初は【技術こそ全て】

っと思っていた。

そのうちに【接客が大事】

なーんて思ってた時代もあった。
今思うのは、

【そんな浅い話ではないということ。】

おそらく美容室という場所は【髪を切る場所】という視野だとたぶんそれはかなり違う。

技術=【施術の技術力のレベル】という視野もかなり狭い。

そして、

接客=【喋る事。会話をする事。】という視野も終わっている。

これについては以前書いたので確認してほしい。

売れる美容師と売れない美容師の接客についての考え方。

今日語る【カウンセリング】についてだが、
みなさんはこれについてどう思うだろうか?
これについては、

初めに説明しておくと。

自分自信が芸能人的な位置の美容師→わかりやすく言うとファンが死ぬほどいて、その人に切ってもらうだけで目的の8割が完結してしまうような、芸能人の握手会的な立ち位置の美容師さんにはこの話は当てはまらない。ここでスクロールを辞めてもらって構わない。

今日話すのは全国に圧倒的それ以外の99.9%の美容師さんに対してだ。
まずはじめに伝えておくと。

売れる美容師に必要な物を大きく3つにあげるとしたら。

ばっくり

1.傾聴力話を聞く力。そこから想像してその言葉の裏まで理解する力。そしてしっかり説明する力。を、私は傾聴力と言っている。)

2.傾聴力で理解した事柄を技術でリアルに落とし込む力そして、その作ったスタイルの取り扱いの仕方をしっかり伝える力。

3.作ったスタイルで家に帰って、次の日自力でスタイリングするところから、次美容室に行くタイミングまでの、再現性の高さ。自分の満足度。第三者から褒められる。スタイルであるか。

かなり力づくで大きくまとめるとこの3つだとした時に。

私が今日述べるカウンセリングという概念はここでいう1の傾聴力の事だ。

カウンセリングの事をこの傾聴力と言い、これこそめちゃめちゃ大事なのである。

では深く説明いこう。

ここで大事になってくる力が3つある。

1.話を聞く力。

2.自分のバイアスにとらわれずに相手の主観にたって理解する力。

3.理解したことをリアルに落とし込むために必要な事を、感じ良く、わかりやすく簡単に伝えられる力。

具体的にいうと…

相手の主観で理解したやりたいスタイルを実際にリアルに落とし込もうとした時に、【なぜそのスタイルにしたいのかを無意識レベルから掘り下げ、そのなぜこのスタイルにしたい?を2人で理解して、共有する】共有したそのスタイルをつくるにあたりリアルに【出来る事】【出来ない事】【できるけどそのために必要なメニュー。】【できるけどそのために自分でやってもらわないといけない最低限の事】【その目的を果たすために今日かかる値段を伝えて、それでもやるか、やらないかの温度確認】【メリットデメリットをしっかり伝えてその上で心地の良い方を選んで頂く。】【お客さんが描く明日からの自分でするスタイリングと今日今からつくろうとしてるスタイルの明日からのスタイリング方法にギャップがないか、ある場合は伝えて、それでも大丈夫かの確認】

ここまでが【カウンセリング】であり、

このメディアで言う【傾聴力】の定義だ。

ここまで確認して初めてハサミを入れる。

ハサミを握りながらもまだ実際にはカウンセリングをして行くわけだが、今日はここは割愛する。

では一個ずつ説明して行く。

まず、

【なぜそのスタイルにしたいのかを無意識レベルから掘り下げ、そのなぜこのスタイルにしたい?を2人で理解して、共有する】

まず大事なのが温度感だ。

そもそも今日やりたいスタイルはどのくらいの温度感でやりたいのかによってこちら側もカウンセリングの温度感を合わせて行く。ここから始まる。

そして、

例えば、

切り抜きやインスタのやりたい画像を見せられた時だとしたらなぜそれにしたいのか?

この時点で先入観なく、自分の主観なく、単純になぜこれを選んだのかを理解すること。

そこからお客さんの無意識、有意識的な、コンプレックスや、今の気分などを理解するヒントを探る。

この時に、注意するポイントが、

1.)単純にその画像の人(芸能人やモデル)のファンである場合。

この場合は髪型ではなく主体が人であるため、大事なのは自分が好きなこの人と同じ髪型になることなので、ただただ、完コピを目指す。

2.)単純にその髪型が探して見つけて割とすぐに出て来たa「まぁこんな感じかな」なのか、スタイル集を何ページもスクロールしてやっと見つけたb「あっこれだ!!」な一枚なのかの温度感の確認。

aの場合は何でこれなのかを聞く。

bの場合はこれのどこが好きなのか、他のスタイルと何が違うのかをさらに深く探って行く。そうすると大抵、そのスタイルではなく、そのスタイルのこの部分が、好きというポイントがいくつか出てくる。そこから自分の気分やコンプレックス、悩みなどがわかる。

a.を掘り下げると、いま流行ってるから、とか、なんとなくイメチェンしたいとか、乾かすのがらくそうだからとか、どちらかというとスタイルというよりその生活や気分などの背景がでてくる場合が多いい。

次に、

共有したそのスタイルをつくるにあたりリアルに「出来る事」「出来ない事」「できるけどそのために必要なメニュー。」「できるけどそのために自分でやってもらわないといけない最低限の事」の説明をする。

その目的を果たすために今日かかる時間と値段を伝えて、それでもやるか、やらないかの温度確認をしメリットデメリットをしっかり伝えてその上で心地の良い方を選んで頂く。

お客さんが描く明日からの自分でするスタイリングと今日今からつくろうとしてるスタイルの明日からのスタイリング方法にギャップがないか、ある場合は伝えて、それでも大丈夫かの確認

大事なのその理解したスタイルをリアルに落とし込むにあたっての詳しい説明をよりわかりやすく簡単に説明できなければならない。

まず初めに「出来ることとできない事をしっかり伝える」美容師は魔法使いではない。できない事は出来ない。それが本当に出来ない事なのか又は自分の技術力が至らなくて出来ない事なのかレベルからしっかり正直に伝えていく。

例えばアフロやドレッドは特殊系美容師しかできないのでそのような店をお勧めする。

今ショートなので短い髪なのにカットでロングにして欲しいとかいう場合は魔法じゃないと出来ないと伝える。

又、例えば超直毛なのにカットでパーマっぽくしたいとか、朝起きた瞬間から絶対ハネナイで内巻きになるようにカットでしたい。とかは少なくとも私には出来ないし、大概そんな事をできる美容師はいない、でも日本中探せば1人くらいはいるかもしれないとは正直に伝える。
そしてできないならできるための代替え案を出す。

代替え案を出さないというのはその時点でそのお客さんを放棄したようなものだ。

代替え案とは往々にして、

追加メニューやスタイリング方法になる。

例えば

アフロやドレッドには出来ないけどパーマとスタイリングで限りなく近いとこまでもってくのはどうか?

ショートなのにロングにしたい場合はエクステを、つけたらどうか?

例えばカットではパーマっぽくは出来ないがパーマをしたらどうか?

朝起きた瞬間からハネナイ内巻きがいいなら中感だけ矯正やストレートパーマをかけて、毛先だけワンカール巻けばどうか?

むしろパーマをかけてウェーブにしてしまい、跳ねるもクソもなくしてしまうのはどうか?

などなど考えられる代替え案を全て説明してみる。

そしてその代替え案を快諾頂けた時に再現する方法を、しっかり伝える。

スタイリング方法や乾かし方、巻き方などをあらかじめざっくり説明して自分の生活の中でのイメージをリアルに持ってもらう。

その上で出来そうか出来なさそうか、又はそれをやるほどでもないかなどを選んで頂く。

ここを説明しないと結局再現できないとか、こんなはずではなかったという風になってしまうのでとても大切になってくる。

何事にもメリットデメリットがある。

パーマをかければ毎日が楽になるがパーマをすれば厳密に言えば少しは絶対傷む。(現存する2018年1月の段階でパーマをするのに全く傷まないで、髪がむしろよくなるものなんて断言してない。そういう風に言っているパーマは沢山あるがそれはただの言葉の魔法か誇大広告や嘘だ。)

毎日が楽になる方を選ぶか、

傷まない方を選ぶか、

それはお客さんの心地の良い方を選んでもらうべきだ。
そして最後はかかる時間と値段をしっかり伝える。

この世界で絶対的に大事なもの、それは時間だ。

そして資本主義経済圏において欠かせないもののお金。

この2つを説明しないで施術を始めるのは単純に人として親切ではない。


ここまでしっかり考え説明してハサミを握る。

新規に入客する場合はなおこの工程が大切になってくる。

まとめると。

簡単に言えば美容師における傾聴力とは、

理想と現実を埋めしっかり説明責任を果たす。

そしてお互いの同意の上で施術を始めるという。

お客さんと美容師の心の共有をする施術なのだと思う。

参考にしてみて欲しい。


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